事業計画を作りにあたり、大事にしようと思ってること3つ。For making my business plan, 3 important things.

①自己課題の解決 & 社会課題の解決

これは精神を強く保つという意味で大事だなと思う事。

ある経営者の方に、「他人の課題を解決する会社はダメだ。自分の課題を解決しないと。」と言われて、それを3年経った今でも覚えてる。

当時働いていたスタートアップが「他のスタートアップの課題をITを使って解決する」という事業をメインにやっていた。「だからダメなんだよ。自分の課題を解決するときにしか、本当の力は出ない」とその人に言われて、自分が日ごろ思っている、日本の「多重請負SIerからは先進的なサービスは出ない。理由は作ってる人がやらされ仕事だから。(発案者の別の別の別の会社が作ってるし)」と重なってハッとしました。

(誤解の無いようにそのスタートアップの話をしとくけど、創業者の方は自分事だった。同じスタートアップを経営してる人たちの課題を自分の得意なITや経営コンサルで解決することを自分事の課題として捉えていた。だからとても健全だった。自分はその人と100%考えが(もちろん)シンクロすることは無く、そのスタートアップで請け負っている仕事を自分事の仕事としては捉えられなかった。 ちなみに、そのスタートアップ内にも自分たちで事業をやりたいというジレンマは存在しており、程なくして自分たちの事業もスタートされたとても敏腕な24歳創業者だった。 )

また別の時に、事業アイディアの実現可能性を相談したある経営者の方に「それは高井くんは好きな事なの?確かに今の流行りだし市場性はあると思うけど、高井くんが好きじゃなかったら、ダメだよ」と言われた。

イチローが引退会見の時に、「得意な事より、好きなことをやってください。好きな事なら辛い時に乗り越える力が出ます」と言っていた。

上記に列挙したことに留まらず、自分事の課題解決に取り組まなかったがためにここぞというところで引いてしまったこと(行動でなく、気持ちが)は何度もあった。

自分の事業で、自分が引いてしまってはダメだ。そうならないようにするには、自分事の事業をする。それができないなら起業する意味ない。雇われと変わらないし雇われて仕事しているほうが楽。

ただ、「そこに市場はあるのか?」というのは意識しないといけないので、自分事の課題且つ、社会課題であるよね。という確認は常にする。社会課題でないと事業としては厳しいと思う。

幸い、自分の課題は育児と今後自分に来るであろう介護なので、社会課題とも適合している。気がしてる。

②固定費を抑える

とにかく固定費をかけないで良い方法を考える。固定費は要らない。設備投資しない。家賃払わない。在庫も持たない。人も(なるべく)採用しない。

そうしないで済む環境とテクノロジーは準備されているのに、それをするっていうのは、おかしい。アイディア不足だと思う。

自分のしたいことが工場を作って沢山何かを生産したい。とかなら話は別だけど、そうではない。

仮にそうであっても今は大部分を外注できる。全部外注する前提で、何を内製化するか、が大事だと思う。

③命懸け

おじさんに言われた「命懸けとは”絶対死なないこと”」

それまで自分がやっていたのは”命賭け”。勝ったら生きてて良い。負けたら死ぬ。という考え(乱暴に言うと)。

でもそれは間違えていた。それで本当に死ぬなら(乱暴に言うと)良いのかもしれないけど、負けても自分はまだ死なないし、負けても人生は続く。

セーフティーネット。絶対に死なないように計画を立てることがとても大事だと思った。それはめちゃくちゃ無謀な会社で働いて分かった。

「窮すれば通ず」はとても危険な考え方。そういうケースもあるけどそれは少数派。大多数は「貧すれば鈍する」なんですよ。

本当に勝つ人は、「百戦殆うからず」の戦略を立てて戦っている。

どうしても「窮地に追いやられて借金地獄からの生還」を美化して、やっぱりそうやって自分を追い込まないと本当の力が出ないんだ!と思っていた自分がいたのだが、それはもう本当に違う。と身につまされて分かったのが2017~2018年。その話を違う経営者に相談しにいったら「あ、それもう失敗してるよね」と一蹴された。そのマインドが抜けてなかったから、腰も壊れたし、健康も壊れた。
目指すべきマインドは(乱暴に言うと)「楽して勝つ」にはどうするか。なんだよな。

「絶対に死なないことが命懸け」。事業計画にもそれを反映・実装させる。