八百屋と雷雷公社

八百屋とゼロトラスト 通信回線編 001

1945年(昭和20年)
うううううう
お父さんは病気
お母さんは過労
小さな弟や妹たち・・・

僕が家族のために出来ることはなんだろう

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野菜、野菜は要らんかね

要らないよ、こんな汚い野菜!
ひとつください。うわ、まずい!

ううううう
「綺麗で美味しい野菜を作らなければ」
ううううう

1960年(昭和35年)

綺麗で美味しい野菜を作って
お金を一杯稼いだぞ

しかも僕の野菜は栄養満点なんだ

家族はみんな健康
僕の野菜を買って食べている人も病気知らず

15年間、毎日苦労した
僕の野菜を作るノウハウは天下一品だ!

僕の八百屋は神奈川県内に20店舗もある
この野菜を日本全国へ届けて、日本中の人を健康にしよう
でも、どうすれば全国展開できる?

「こんにちは。雷雷公社です」
「電話と郵便を超えるとんでもないサービスがあるんです」
「これがあれば、全国展開できます」

なんですか、それは?

「専用線です」
「専用線で、貴方の全国の八百屋が繋がります」
「郵便や電話より、早くスムーズに連携が取れるようになります」

分かりました!お願いします!

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専用線のおかげで、僕の八百屋が関東地域に100店舗できた

「100億円です」

え?何がですか?

「専用線を敷いたので、100億円ください」

いやいや、高すぎませんか?

「貴方の八百屋専用に電柱を建て、線を敷きました。
 大変でした。100億円です」

わ、分かりました。
まぁ、八百屋で日本一になるには、必要経費だ!

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1985年(昭和60年)

ついに東日本で1000店舗を達成
次は西日本だ!

「私たちの名前が雷雷公社からMTTになりました」
「もっと速い専用線が出来ました」
「西日本攻略には必要です」
分かりました!契約します!

1993年(平成5年)

ついに全国2000店舗を達成したぞ!
速い専用線のおかげで、ライバルに差をつけられた!

”社長、どうやらインターネットという専用線の様なサービスが出来たみたいです。
しかも専用線より安いです。
店舗同士の連携に、インターネットを使うのはいかがでしょうか”

「インターネットは危険です。ライバル企業に情報を盗まれます」

インターネットは危険なんですね!
私の33年間のノウハウが盗まれるわけにはいかない!

「専用線の維持費で100億円です」

また今年も100億円か。でも必要経費だ!

2000年(平成12年)

ついについに全国1万店舗を達成。
国内にライバルはいない!
このまま、世界展開だ!

「世界の店舗を繋げるサービスがあります」
「世界展開には必要です」

でも、お高いんでしょう?
世界中に電柱立てて、線を敷くんですか?

「いえ、いま世界中で使われ始めているインターネットを利用します」

え?でもインターネットは危険でしょ?

「線はインターネットを利用しますが、
 八百屋さんの通信は八百屋さんにしか繋がりません。
 IP-VPNという技術です
 セキュリティはばっちりです。
 これで世界中の店舗と繋がります」

すごい!さすがMTTさん!
お願いします!

「では、世界中で繋がるために1000億円ください」

しょうがない!必要経費だ!

2010年(平成22年)

起業してから65年
国内2万店舗、世界1万店舗
売上高は100兆円
これで私は八百屋界の王になった

でも、あれからデータセンタを建て、回線速度を速くし、セキュリティ対策を講じて、
MTTさんには年間1兆円払い続けている。
少し高い。
しかし世界制覇を成し遂げたノウハウを守りながら
世界店舗と毎日繋がるには必要経費だ!
私の65年間の苦労は絶対に奪われたくない!

”社長、ライバル企業の「チェリーボーイ」のさくらんぼの売上が1兆円になりました”

なに、我が社のさくらんぼの売上高の8000億円を超えただと。
しかし、「チェリーボーイ」にネットワークの維持費を払えるのか?
我が社では年間1兆円払ってるんだぞ?

”「チェリーボーイ」はインターネットのみを利用しているようで、ネットワーク維持費を安く抑えているそうです”

なんだって!危険なインターネットだけ利用してるだと・・・
セキュリティ対策はどうしてるんだ!

”「チェリーボーイ」はBooBleのクラウドサービスだけを利用してるそうです”

なに!危険なBooBleのクラウドサービスだけだと!
そうか、彼らには奪われたら困るノウハウが無いんだな!
しかし、私たちのような大企業はどうすればいいんだ。

このままでは似たような企業にやられてしまう。
かぼちゃも「ジャカランタン」に押されている
ネギも「コロ助」に押されている

「インターネットで良いんです」

へ?

「世界店舗と繋がるにはインターネットを利用すれば良い」

し、しかし!それでは私たちのノウハウが盗まれてしまう!

「インターネット上でセキュリティ対策すればよい」

それはIP-VPNですか?

「いいえ、IP-VPNではないです。
 専用線はインターネットが普及する前の話、今や古い技術
 IP-VPNは古い技術に繋がるためのものです」

それではどうするんですか?

「ゼロトラストです」
「ゼロトラストでセキュリティを担保し、御社のネットワーク維持費を下げてみせます」

なんだって、あ、あなたは?

「ゼロトラスト・マンです」